2023年11月19日(日)、講師に特定非営利活動法人まんまるママいわて代表 佐藤美代子さんをお招きし、あすばる男女共同参画フォーラム2023県民企画「被災地岩手の女性たちが10年で広げた産後ケアのキセキ」を開催しました。
クローバープラザに2名、遠く北海道など全国各地からオンラインで7名、アーカイブ視聴15名、計24名の方に参加いただき、無事開催することができました。参加いただいた皆さま、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
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活動のきっかけ
活動のきっかけは東日本大震災でした。助産師でもある佐藤さん。自身の経験から、実母じゃなくても、家族じゃなくてもお母さんたちを支えられる、支えたいという思いで、6か月の娘さんを抱っこしながら被災地へ通いました。震災から3年が経ち、復興支援金がなくなってきた時に、このままでは活動を続けられないと思ったそう。
【宝くじに当たらなくてもやれる方法】
何かいい方法はないだろうか…と模索していた時に出逢ったのが、コミュニティオーガナイジング・ジャパン主催の「コミュニティオーガナイジングワークショップ」。このワークショップでは、成功するためのスキルではなく、仲間の作り方や組織を強くすることなどについて学びました。
【失敗しても大丈夫】【こけても大丈夫】
ワークショップをきっかけに、「失敗しても大丈夫」「こけても大丈夫」。佐藤さんはそう思えるようになりました。受けたケアをまた次の人へ、バトンを渡して循環していきたい。そんな佐藤さんの思いは今、サロンや産後ケアに参加した人たちが、まんまるいわてのスタッフとなって広がっています。
10年活動を続けて見えたこと
活動を【航海】に例えて話した佐藤さん。
・最初は進む方向が分からない
・航海には波がある
・仲間も増えたり減ったりする
・燃料が尽きそうになる
皆さんも、自分の団体や組織でも経験がありませんか?活動途中に「もう活動に参加しくない」、「辞めたい」という人がいたり、または自分自身がそう思ったり。
その時、佐藤さんは
✔私がダメなの?
✔こんなにいいことしてるのに何がいけないの?
と悩んだそう。船から降りてまた乗る人もいる。そうじゃない人もいる。『航海中だけど、船を降りる』人がいてもいい。自分の人生のフェーズに合わせて関わってもらっていいんだ。コミュニティオーガナイジングを学んだからこそ、悩みが軽くなったとも話しました。
最後に、佐藤さんから参加者へのメッセージとして、
私たちのすべての人が一人ひとりの生と性、こころとからだを大切に。
いのちを喜び支えあえる社会を目指して
広がれ 広がれ 岩手へ 全国へ
と締めくくりました。
講演のあと、参加者からは多くの感想が寄せられました。
・困難な経験をした人達の力を合わせたチームづくりを聞けて良かった
・登る山は違っても、同じ頂上を目指して頑張っていきたい
・コミュニティオーガナイジングは、失敗しても前に進めるつながりを作るための学びかもしれない
私達coco changeも、明日からまた頑張ろうとエネルギーをもらった時間でした。
開催にあたり、ご協力いただいた、佐藤美代子さん、福岡県男女共同参画センターあすばるの皆さま、特定非営利活動法人佐賀県CSO推進機構の皆さまに御礼申し上げます。
【ご案内】
まんまるママいわての10年の航海がわかる年記念誌はこちらからお申し込みを。
その他寄付も受け付けていらっしゃいます。
次のお母さんにバトンが渡るよう、応援していきたいですね。