2020年1月19日(日)に佐賀市市民活動プラザで開催された人材育成のための機能・役割別研修「想いをつないで力を発揮する組織の作り方」にて当法人のメンバーが講師を務めました。
この講座では、市民活動を長年続けている団体やメンバーの入れ替わり頻繁な学生団体など、さまざまな団体が抱える「メンバーのモチベーションを向上させるにはどうしたらいいか」、「新しいメンバーとのコミュニケーションの取り方が難しい」などの課題を解決するためのヒントを伝えました。
まず、私たちcocochangeの活動の軸となっている「コミュニティ・オーガナイジング」という課題解決の手法の中から、1対1のミーティングスキルを通した関係の築き方(関係構築)について話しました。
「大切にしている想いは何か」、「どんなことに関心があるか」、「どんなスキルやノウハウ、人とのつながり等を持っているか」などに焦点をしぼって質問し、相手と自分の持っている想い、関心、資源と共通するものがあるかを探していくペアワークをしました。
「初めて話したが、共有できるものがあって嬉しかった」、「短い時間だったけれど、ぐっと距離が縮まったように思う」、「何気ない会話ではなく、焦点をしぼって質問することで本当の想いが聞けた」など感想が聞かれました。
次に、参加者の皆さんがこれまでに体験した「活動していて楽しかった、充実していた夢のようなチーム」と「活動を続けるのが難しく、悩みを抱えていて叫びたくなるようなチーム」を挙げてもらいました。
良いチームとして機能する9つの条件を伝え、皆さんの経験した夢のようなチームにあてはまっていた要素を見つけていきました。
また活動が継続し広がっていく組織づくりをめざして、1人だけがリーダーとして活動を担うのではなく、一人ひとりが役割をもち、力を高めながら雪の結晶のように広がる「スノーフレークリーダーシップ」について説明しました。
元学生団体の代表が事例として「性的同意」「性的自己決定権」を啓発する学生団体の活動の立ち上げから、メンバーの集め方、戦略の立て方などを紹介しました。
また、当法人の活動の成り立ち、これまでの活動とミーティングのやり方や目的共有の仕方などを具体的に話しました。
最後に参加者の気づきを共有すると、「組織づくりにも個人の価値観を引き出すことが大事と思った」「初めて聞く話ばかりだったが、学生団体の運営にも役立てていきたい」などの感想が寄せられました。